物忘れをする様々な原因

高齢者の物忘れの原因のトップは認知症

年齢を重ねると体には老化現象があらわれます。脳も例外ではなく、年齢のせいで萎縮して、若いころのような思考回路を維持できなくなることが多くなります。認知症の特徴的な症状のひとつが物忘れですが、萎縮や劣化状態がみられる部位によって、アルツハイマー型やルビー小体型など4つの病名に分類されます。特に高齢者に多く見られる物忘れの原因はアルツハイマー型の認知症と言われていますが、画期的な効果のある処方薬はないため、対症療法などで症状の進行を抑制する治療が行われます。
 

働き盛りにも脳に障害が発症する?

認知症は高齢者の代名詞のように考えられていますが、40代から50代の働き盛りにも同様の疾患があらわれます。もし、病院での診断の結果、画像診断で異常がないのにひどい物忘れに悩まされているとしたら、この場合の原因は、脳の機能の劣化というよりは、ストレス、疲労の蓄積、睡眠不足、暴飲暴食など生活習慣が引き金となって、脳の働きが低下して物忘れなどの症状を発症することがあります。原因となっている乱れた生活習慣を正して、心身のバランスが整えることができれば、物忘れの頻度を減らして改善させることはできます。
 

若年性アルツハイマー型認知症にかかる原因

まだ、高齢と呼ぶには若い年代でも、画像検査をしたところ、脳に異常が見つかることがあります。物忘れの原因となる脳の萎縮は若い人でも発症することがあります。症状は高齢者のケースと同様で、会社からの帰宅路が突然わからなくなる、日にちの感覚がなくなる、今までこなしてきた業務内容がわからなくなる、など日常生活や仕事に大きな支障が発生するようになります。
 

疾患が原因の物忘れ

年齢にあまり関係ないのが脳の疾患による後遺症です。脳腫瘍、脳溢血、脳血栓、くも膜下出血などの疾患によって後遺症として記憶障害が発症することもあります。病状によって改善の頻度は異なりますが、軽度であればリハビリ次第では元のように戻ることができます。この他、うつ病によって脳の情報伝達物質の分泌が低下することも物忘れが激しくなる原因です。物事を覚えにくくなるなどの記憶障害は、ストレス脳になりやすい人に多く見られる傾向があります。細かいことを気にしすぎる、ネガティブな思考に偏りやすい、何事も完璧でないと気が済まないなども、脳に障害を起こして記憶障害を発症する原因の一端になると言われています。