物忘れを悪化させないための対策

物忘れは誰にでもある

たとえば、見覚えのある人を見かけた時、顔は知っているのに、名前やどこで会ったのかが思い出せないことがあります。このような度忘れ・物忘れは年に数回程度なら、誰もが経験していることです。しかし、年齢を重ねて脳の働きが劣化していたり、ストレスなどで脳が疲れていると、物忘れの頻度が増えます。自力で思い出せればまだいいのですが、考え続けてもわからなかったり、わからなかったという事実を忘れてしまう場合には、病気の可能性もあります。
 

加齢による脳の劣化と血液の関係とは

細胞は日々生まれ変わっていますが、体内に備わっている機能は、生きてきた時間分酷使しているので、個人差はあるものの劣化しています。物忘れは主に脳の老化が原因ですが、その他にも、血行や血液の状態なども関係してきます。脳に送られる血液の量が少なかったり、コレステロールが多く質が悪いと、脳にも良い影響を及ぼしません。加齢による劣化や物忘れは止めることは難しいですが、少なくとも血液の状態を改善する対策をすれば、症状の進行を緩やかにすることができます。さらに、血液の状態を健康に維持できると、脳梗塞や脳血栓などの血管系の疾患の抑制にもなるので、脳疾患の後遺症による物忘れの対策に有効です。
 

生活環境を整える

若いうちは気力も体力も充実しているので、無理な生活をしても健康状態が長期間にわたって悪化することはまれです。たとえば、徹夜で仕事をした直後に、強行軍の日程で遊びに行ったりすることもあります。しかし、年齢を重ねると、疲労が蓄積しやすくなります。特に睡眠不足になると脳に十分な栄養が届きにくくなるので、集中力や思考力の低下に陥りやすくなるだけでなく、記憶力や適応力にも支障が出ます。物忘れは象徴的な症状のひとつです。
 

物忘れを抑止する対策とは

認知症になると病院で画像検査を受ければ原因がはっきりします。しかし、特に働き盛りの人に多い物忘れには、検査では特に異常なしの場合があります。脳に異常がなく、適切な対策を実行すれば、物忘れしにくい脳に出来ます。記憶には長期と短期がありますが、長期記憶は長い時間をかけて脳に情報を定着させたもので、短期記憶は一時的に覚えた事柄です。短期記憶は、時が来れば忘れてしまうものが多いのですが、重要なものだけが長期記憶として定着されます。しかし、加齢によって短期に覚えておきたい情報を保管する部分が少なくなるため、忘れっぽくなります。積極的に新しいことを覚えたり体験して脳の働きを活性化するなど、短期記憶ができる部分を増やすことが有効な対策となります。